フェルトのルームシューズを繕う

足の指先がむず痒い。両足の中指と薬指がシモヤケっぽい。まずいなあ。
これは酷くなる前に手を打たなくては。
と、補修してから履くつもりで仕舞っておいた、厚手のフェルトのルームシューズを引っ張り出した。

毎冬工房で愛用しているフェルトのルームシューズは、今年で6シーズン目。
フェルトの生地の厚さは約1cm。私が作っているルームシューズの中でも超重量級で、使っているウールの量も多くてぶ厚い。
作るのに時間もかかるが、厚ければ厚いほどあったかいし、薄手のものよりも丈夫だ。
だがどんなにぶ厚く作っても、足の力がかかる所と摩擦が起こりやすい箇所だけが、悲しいかな傷んでくる。
どんなに丈夫な靴下でも、薄くなったり穴が開いたりするのと一緒で、これは致し方なし。

愛用しているぶ厚いルームシューズも、私の全体重を5シーズン支えてきた分、かかとの部分だけが薄くなっている。
これ以上履き続けると補修不可能になりそうだったので、厚さが5ミリほどの薄手の来客用ルームシューズを使っていたところでのシモヤケ発症だ。
忙しいとは言え背に腹はかえられぬ。と、展覧会のための作品制作の手を休めて、自分のルームシューズを繕うことにした。

薄くなったかかとの部分に当て布をして、チクチクと糸を刺す。
繕い物はめんどくさいなあ。なんて思って始めたけれど、やっているうちにこのルームシューズに感謝の気持ちが湧いてきて、さらには愛しくもなってきた。
繕い終わって履いてみると、『ああ、修理してよかったなあ』と思う。
『大切に使おう』と思ったのもつかの間で、早速履き倒している。工房ではもちろん自宅にも持ち帰り、起きている間は概ね(お風呂とトイレは除く)このルームシューズに足が収まっている。

この厚手のルームシューズを履くと靴下は脱ぐ。
靴下よりも肌触りがよくって、かつ、足の指がのびのびしていられるから。もちろん靴下なしでも十分暖かくて、しかも蒸れない。薄手のルームシューズよりもクッションが効いているので足が楽チンだ。

今年の冬もお世話になります。よろしくデス。そしてシモヤケよ、さようなら。

 

 

関連記事

  1. 2本の細い糸を縒りあわせる

    糸撚り作業はテンポが大事

  2. 夕暮れに 光る織り布 夏の影

  3. もの想いー葡萄のグリーンカーテン

  4. アフガニスタンの手紡ぎ糸

  5. フェルトのブランケットコート

  6. フェルトの鍋つかみ

  7. クルミ染め

  8. フェルトソープのワークショップ

PAGE TOP